「秘密のケンミンSHOW」(日本テレビ系)や「炎の体育会TV」(TBS系)、「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日系)などに出演しているタレントのあき竹城。このほかにも、バラエティーの“おばさん枠”として欠かせない存在になっている。
都内の小学生を持つ保護者は「息子が、あき竹城の名前を知っているのにはビックリしました。大女優の吉永小百合の名前は知らないのにね」と話す。小学生にまでその名は浸透しているのだ。
山形弁丸出しのオバサンとして知られるあき竹城だが、そのスタートは艶系のダンサー。1974年に日劇ミュージックホールの舞台を踏み、コントに出演。明るいキャラクターが好評で、コメディエンヌとしてテレビ出演するようになった。
77年には、菅原文太主演の人気シリーズ「トラック野郎」の「度胸一番星」に出演。その後、今村昌平監督の「楢山節考」に起用される。この作品が、カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したことで、女優としても注目されるようになった。
芸能ジャーナリストは、あき竹城がテレビに出続ける理由について次のように分析する。
「芸能界及びその関係者を含め、あきさんを悪く言う人はいませんね。彼女は苦労人ですから、一番若いスタッフにもとても丁寧に接するんです。そして、どんな共演者ともうまくやってくれる。しかも、頼まれると『イヤ』とは決して言わない。女優としては大御所なのに、ギャラも高くない。制作サイドにとって、助かる人材なんです」
豪快な笑い声も魅力のあき竹城。そこには、彼女のやさしく穏やかな人柄があらわれている。