12月1日公開の映画『鋼の錬金術師』で主演を務めるHey!Say!JUMPの山田涼介が、同作品の本編フッテージ映像を引っ提げて、海外の大型イベントに出演するという。7月3日には米ロサンゼルスの「第26回アニメエキスポ」に、そして7日にはパリで開催される「第18回ジャパンエキスポ」に登場する予定だ。
これらのイベントに実写映画のキャストが参加するのは初めて。しかしアニメエキスポはその名の通り、アニメが中心のイベント。またジャパンエキスポは日本文化紹介イベントでありつつ、最も人気を集めるのは日本のマンガやアニメといった二次元作品の展示だ。そこでなぜ山田が歓迎されるのか。両イベントの取材経験をもつライターが解き明かす。
「海外のアニメ関連イベントでは実際のところ、日本のポップカルチャー全体を扱っており、日本独特のアイドル文化も人気コンテンツの一つなのです。かつてはジャパンエキスポにAKB48も出演しましたし、でんぱ組.incはアニメエキスポとジャパンエキスポの両方を制覇。日本では二次元と三次元の間には越えられない壁がありますが、外国ではそのような壁は存在しないんですね。しかも男性アイドルも人気で、今年のジャパンエキスポにはブレイク☆スルーの出演も決まっています」
つまり山田もジャニーズの人気アイドルという意味で、これらの海外イベントで人気者となるのは当然ということのようだ。しかも大ヒットマンガの『鋼の錬金術師』を原作とする映画で主役を務めるとあれば、主催者としては是が非にでも山田を呼びたいところだろう。
本作で山田の主演が発表されたとき、国内のファンからは「ふさわしくない!」とブーイングがあがったもの。そんな声も、二次元と三次元がパッキリと分かれている日本ならではの拒否反応だったのかもしれない。
(白根麻子)