戦後日本を代表する作家・松本清張の“悪女シリーズ”の1つ「黒革の手帖」が、武井咲主演で7月からテレビ朝日でスタートする。
同ドラマは2004年、米倉涼子主演で同じくテレビ朝日系で放送され、最高視聴率17.7%、平均視聴率15.4%をマーク。米倉の出世作であり、「黒革~」に続き「けものみち」「わるいやつら」と松本作品を熱演。女優・米倉の存在を大きく世に知らしめた。
その作品に、米倉の所属事務所の後輩である武井が挑戦する。果たして、武井は“二匹目のドジョウ”となりえるだろうか? 芸能ジャーナリストに聞いた。
「武井は11年放送のテレビ朝日ドラマ『アスコーマーチ!』で地上波初主演。しかし、平均視聴率は23時放送開始ということもあり5.96%でした。その後、『Wの悲劇』はゴールデンでも9.1%。『エイジハラスメント』は8.8%。TBSでの初主演ドラマ『せいせいするほど、愛してる』も7.88%。業界では“数字の取れない女優”の印象が定着しています。事務所としては、米倉の出世作で武井もステップアップさせたいと考えているのでしょうが、これで数字が取れなければ、武井が今後主役を張るのは難しいでしょう。しかも『黒革~』は誰もが知っているストーリー。視聴者を物語に引き込むには、相当の女優力が必要です」
どうやら武井にとって『黒革~』は、女優としての正念場となりそうだ。