来年4月から放送される連続テレビ小説第98作「半分、青い。」(NHK)のヒロインが永野芽郁に決定した。
NHK朝ドラヒロインはオーディションによる新人発掘の場でもあったが、近年はすでに有名な女優を使う傾向にあり、永野も15年公開の映画「俺物語!!」、17年公開の映画「ひるなかの流星」、16年放送の深夜ドラマ「こえ恋」(テレビ東京系)で主演を果たしており、若手ではあるものの新人とは呼びにくい。
さらに今作の脚本は、「あすなろ白書」「ロングバケーション」(ともにフジテレビ系)など、月9ドラマで“恋愛脚本の名手”と名を売った北川悦吏子氏が手がけるため、ネット上では早くも「フレッシュ感ゼロ」「NHKがフジ化してる」などという否定的な意見が書き込まれている。
「じつは最も批判を浴びているのは主演の永野でも脚本の北川氏でもなく、ヒロインの設定なのです。永野演じる楡野鈴愛(にれのすずめ)は子供の頃に病気で左耳の聴覚を失調しているという筋書き。これは95年放送の豊川悦司&常盤貴子の『愛していると言ってくれ』や、04年放送の妻夫木聡&柴咲コウの『オレンジデイズ』(ともにTBS系)で北川が描いた、主人公が聴覚を失調している設定とほぼ同じ。既視感バリバリですよ」(テレビ誌ライター)
朝ドラヒロインの楡野は、71年に岐阜県東濃地方に生まれ、バブル期に上京するものの夢破れ、シングルマザーとなって故郷にUターンし、失敗を繰り返しながら数々の苦難を乗り越えていくという。永野もヒロイン同様、ドラマ開始前から数々の苦難を強いられそうだ。