6月25日の最終回視聴率が9.8%だったドラマ「貴族探偵」(フジテレビ系)。初回に視聴率11.8%を記録して以来、視聴率が2ケタになることなく幕を閉じた。豪華なキャスト陣や豪華絢爛なセットなど、「フジテレビが社運をかけ金を投じたドラマ」と鳴り物入りでスタートしたが、この視聴率を見る限り“コケた”と言われても仕方がない。しかし、驚くことにジャニーズファンでなく、一部のドラマ好きや同業者からは“歴史に残る珍味ドラマ”として高評価を得ているという。
「その理由として、第一に生瀬勝久、松重豊、滝藤賢一という舞台で鍛えられてきた俳優陣の演技力の高さを再認識させてくれたこと。第二に中山美穂、井川遥、仲間由紀恵という主役級の女優陣をチョイ役で起用しながら存在感を示すことに成功したこと。第三に若手演技派として注目されている木南晴夏、岡山天音の個性を活かした見せ場をきちんと作ったこと。そして最後が嵐の相葉雅紀というアイドルを他のキャスト陣や衣装や小道具といったスタッフ陣の力によって主役として成立させ、武井咲とのロマンス要素までしっかり加味したことが評価されているんです。スポンサーからも“これだけ多くの要素をよくぞ盛り込んだ”と好感触なのだとか」(他局制作スタッフ)
ドラマの善し悪しは、視聴率だけでは測れないのかもしれない。