旬な若手俳優の1人、永山絢斗といぶし銀の演技が光る大森南朋W主演ドラマ「居酒屋ふじ」(テレビ東京)が、7月8日深夜にスタートした。
東京目黒区に実在する居酒屋の名物“おやじ”の半生を描いた同名小説が原作。売れない俳優・西尾栄一は、ふとしたことから「居酒屋ふじ」の暖簾をくぐる。そこは、実力派俳優の大森(本人を演じている)をはじめとする役者やスポーツ選手など、著名人が集う隠れた名店だった。
視聴者を驚かせたのは、レギュラーの面々とゲストの豪華さだ。第1話から本人役で登場したのは、篠原涼子と大杉漣。そして、今後出演が予定されているのは、水川あさみ、椎名桔平、長山洋子ら。劇中に差し込まれるイラストは、全話お笑い芸人・鉄拳による書下ろしで、ナレーションは、とんねるずの木梨憲武。
失礼ながら、テレ東の深夜枠のドラマに、これだけ豪華な顔ぶれが出演となると、かなりの制作費がかかると思うのだが……。
ドラマ関係者は「出演料は、友情価格」と笑う。
「大森も木梨も数十年来の『ふじ』の常連。長山は演歌歌手としてデビューした頃の常連。夕方5時の開店から早朝5時の閉店まで居続けたこともあるそうです。出演者が、店へのご恩返しみたいな感じで、快諾してくださっているようです」
土曜の深夜にふさわしい、ほのぼのとした人情と美味しい肴が満載のドラマに仕上がっている。