7月15日、KinKi Kidsの20周年イベント「KinKi Kids Party!~ありがとう20年~」が横浜スタジアムで開催された。しかし、先日、突発性難聴であることが発表されていた堂本剛は、全編通じて生放送で映像出演という形をとった。
記念すべき20周年という瞬間にデュオの1人を欠いているという状況には、ファンも少なからず残念な気持ちがあったろう。しかしそれでも、ライブに足を運んだファンたちは「行ってよかった」と口を揃える。
「会場には先月放送された音楽特番『テレ東音楽祭2017』(テレビ東京系)で剛の代役を務めたTOKIOの長瀬智也、さらに生田斗真がゲストとして駆けつけました。メインの剛がいないということでチケットの払い戻しに応じることも発表されていましたが、当日は満員の3万人のファンが集結。
この緊急事態に、ステージ上に防音室を作って剛に立ってもらうべきかなど、直前まで悩んでいたという堂本光一も『万全じゃない剛くんを横にできないと思った。ドクターストップだけでなく、“光ちゃんストップ”もかけた』と説明。キンキの2人の絆の強さが改めて感じられ、ファンを感動させていました」(エンタメ誌ライター)
一方で、KinKi Kidsの2人も、ファンの温かさに胸が一杯になっていたようだ。
「『こんな形でもみんなが来てくれてうれしい』と光一が話していたように、ファンが来てくれるのか不安に思っていたはず。しかも、ライブのラストを飾った人気楽曲『Anniversary』では、剛のパートを観客が担当して大合唱に。ステージの光一も映像出演の剛も、ファンがとても心強い助っ人のように感じたことでしょう」(前出・エンタメ誌ライター)
ステージに並ぶ2人の姿は見られなかったが、キンキとファンの絆を深めた歴史に残るライブになったことは間違いない。
(田村元希)