ロバート秋山が演じる架空の業界人キャラが、一般にも企業にも人気になっている。
もともと、電子書籍のフリーペーパー「honto+」内で秋山が様々なクリエイターに扮してインタビューを受ける連載としてはじまった「クリエイターズ・ファイル」という企画だが、それと連動した動画が面白いとYouTube視聴者の間で話題に。目をつけた企業が、秋山の“クリエイターキャラ”にオファーを出すという状況になっている。
「正確には、目をつけたのは企業というよりも、広告代理店でしょう。代理店の社員は、普段から有名クリエイターと組むことが多い。しかし、彼らは一癖も二癖もある人物が多く、広告主の意図に沿うように調整する苦労は絶えません。秋山が大げさに演じるクリエイターは、いかにも自己中心的で独特すぎる感性が特徴のため、本物そっくりと現場は大ウケ。リアルすぎて“あのキャラって○○さんがモデルじゃないの?”といった憶測まで飛び交うほど話題になっています」(広告関係者)
また、秋山を起用する背景には、昨今の広告事情もあるという。
「テレビCMも録画ならばスキップされ、公式HP上に凝ったコンテンツを作っても気づかれず…など、広告やコンテンツを“見てもらう”ことすら難しいのが現実。そんな中、秋山のキャラクターを起用した動画の場合は視聴者が自ら進んで観に来てくれるという点で圧倒的に強いのです。秋山のクセのあるキャラクターとうまく絡むと、単なる商品広告よりもずっと印象に残るという利点がありますね」(前出・広告関係者)
次は、どんな企業や商品とコラボレーションするのか。一般のファンのみならず広告関係者も注目している。
(稲垣まゆう)