乳がん手術を終え、10月3日に退院会見を開いた北斗晶。右乳房の全摘とリンパ節の切除を報告し、術後の闘病を誓うその姿は、多くの視聴者の心を打った。
テレビで見ない日はないほどの人気者の告白に、9月下旬の乳がん発表から、定期検診を受けていたにもかかわらず早期発見できなかった理由など、連日テレビや新聞雑誌で報道されたが、おかげで各地の医療機関の乳腺外来は超満員だという。
「乳腺外来自体どこの病院にでもあるわけではありませんから、基本的に混雑する傾向にあるのですが、今回はその混み方が半端じゃない」
とは、都内の病院に勤める乳腺専門医。
「これまでも乳がんに関する番組や有名人の闘病告白が放送されるたびに、不安になった未受診者を中心に外来患者が増えることはありました。しかし、今回は未受診者だけでなく北斗さん同様、定期的に検査をしている方も不安を覚えて来院する傾向にあるため、より混雑しているのです」
折りしも10月は、乳がん撲滅のためのキャンペーン“ピンクリボン”運動月間。各地でさまざまなイベントが行われ、メディアでも多く取り上げられる。
「日本でも、ピンクリボン運動の効果で乳がん検診の受診率が少しずつ上がっています。それでも、今回の北斗さんの公表は、ピンクリボンを簡単に上回る効果をあげています。15秒の全国放送のテレビCM30回でおよそ1200万人が見るとすると、北斗さんを取り上げた番組数や時間で計算したら、ものすごい数の視聴者がいるわけです。北斗さんのおかげで、助かる命も少なくないでしょう」(広告代理店関係者)。
北斗は引き続き大変な闘病生活。そんな功績を胸に頑張って、早く元気な、いつもの北斗節でTVにカムバックしてほしい。
(大門はな)