映画「スローなブギにしてくれ」や「陽暉楼」などのシリアスなものから、テレビドラマ「抱きしめたい!」、「101回目のプロポーズ」(フジテレビ)などトレンディードラマ女優として一世を風靡した浅野温子。代表作の「あぶない刑事」シリーズで演じた、ぶっ飛んだ婦警・真山薫は、ハマり役ともいえるだろう。
そんな浅野も現在56歳。放送中のドラマ「警視庁いきもの係」(フジテレビ系)では、ハッチャけた警視庁総務部動植物管理係(架空)の事務員を演じている。
自身の演技について浅野は、8月12日に放送された「かたらふ~ぼくたちのスタア~」(同)に出演し「今の女優さんや男優さんからしてみれば、私がワーワーやってる演技は絡みづらいと思うよ」と自戒を込めて発言。けれども番組MCの小堺一機は、“それも浅野さんの個性”と評価した。
同じトレンディ女優として「ロングバケーション」(同)で名を馳せた山口智子も、今クールの「ハロー張りネズミ」(TBS系)に出演中だが、こちらの評判はいまいちだ。この差はどこにあるのか、芸能ジャーナリストに聞いた。
「山口の場合、トレンディドラマ以外、印象に残るものはほとんどありませんが、浅野には映画や様々な種類のドラマで培ってきたものがある。いわば“演技の層”が違うんですよ。浅野はシリアスなものまでできてのハッチャけた演技ですが、山口は『ロンバケ』の演技を引きずっている。だから、いつまでたっても同じような演技で古臭いと言われてしまうんです」
浅野、山口共にいつまでもかわいらしさを失わない女優ではあるが、その魅力の奥深さは一枚も二枚も違うということなのだろう。