今月11日にCDデビューから15年目を迎えるタッキー&翼が、この記念すべき日を前に活動休止することが報じられた。理由はユニット活動に対する2人の方向性の違いだという。滝沢秀明は歌手、俳優、演出家として確固たる地位を確立、今井翼はジャニーズでも指折りのダンスの技術を生かし、海外留学したこともある。こうした事情から、しばらくは個別の活動に力を入れていくようだ。
今回は解散はないというが、過去には解散の危機に直面したこともあったという。女性週刊誌の記者が言う。
「タッキーと翼は1995年に揃ってジャニーズ事務所に入所し、現在は俳優でミュージシャンの川野直輝と『怪談トリオ』を結成しました。1990年代には『8時だJ』(テレビ朝日系)など3本のレギュラー番組をゴールデンタイムに抱えて、一大ブームを巻き起こした。しかし、川野が事務所を辞め、20歳になってタッキー&翼として歌手デビューをしたあたりから不仲になった。忙しさに拍車がかかったことで、以降のおよそ7年間はほとんど口も利かなかったとか。『兄弟喧嘩みたいなもん』と、タッキーはのちに述懐しています」
Jr.時代のタキツバは、ジャニーズの最終兵器。多くのレーベルから、デビューのオファーが絶えなかった。この頃、滝沢は自身のデビューを意外な形で知る。「タッキーが 翼が CDデビュー」という見出しがスポーツ紙に躍ったのだ。
「ソロデビューという報道に慌てたタッキーは、『2人でやらない?』と翼にアプローチ。ジャニーさんから『グループにすると、個人名が消えちゃうからダメ』と却下されても引き下がらず、結局、双方の名前が残るコンビ名になりました。そんな思いでデビューしたにもかかわらず、2人の心は徐々に離れていった。『このままじゃダメだ!』と発起した翼がコンサートツアー中、タッキーを誘ってホテルのバーで腹を割って話し合い、それを機に大人同士のいい関係になれたそうです。ちょうど30歳を過ぎたころのことです」(前出・週刊誌記者)
一度ヨリを戻した関係は簡単には壊れない。互いの誕生日にパーティーを開き合った絆があるだけに、デビュー20周年にはきっと活動再開して盛大なお祝いが行われると期待したい。
(北村ともこ)