13日、女優・鈴木砂羽が主演、初演出を担当する舞台「結婚の条件」が新宿シアターモリエールで幕を開けた。公演初日の2日前にメインキャストでもある女優・牧野美千子と鳳恵弥の2人が突如降板。初日公演を乗り切った鈴木砂羽は心境をこう語った。
「顔を上げてお客様がいっぱいいるのを見たら、急に泣けてきてしまって。カーテンコールでうまいこと言えなかったのが残念です」
事の発端は、初日を2日前に控えた11日、2人が所属する事務所の公式ホームページで、舞台の降板を突然発表。「鈴木砂羽氏より受けた人道にもとる数々の行為」について触れ、土下座をはじめ人格を否定するような罵倒を受けたとブログでも訴えた。
「これに対して鈴木は、土下座及び人道的に彼女たちの人格や尊厳をめちゃくちゃにするような罵声を浴びせた事実に関して完全否定。また劇団を主宰する江頭美智留氏のマネージャーも、今後交渉がまとまらず鈴木側への非難が収まらない場合は、法的な措置をとる可能性もあるとほのめかしています」(女性誌記者)
この騒動に対して怒りを爆発させたのが、“下町の玉三郎”こと、舞台歴50年の梅沢富美男だ。13日の生放送「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ系)でその話題に及ぶと、「出演すると決めたら、降板はお客さんに失礼。こんなんなら初めから断るべき。最後までやっておいて、もめたからって2日前に降板なんてとんでもない話だ」と激高。土下座問題にも触れ、「稽古が終わったら、全員ありがとうございましたと手をつくのは当たり前」と片付けた。
有名人の鈴木フォローが目立つ中、同じ13日の生放送「直撃LIVE グッディ!」(フジテレビ系)で安藤優子キャスターが漏らした言葉に、密かに注目が集まっている。
「事件の真相について、2人の女優の鈴木に対する“女性特有の嫉妬心”が関係しているのではないかとコメントしていましたが、妙にしっくりきましたね。江頭さんを尊敬するあまり、鈴木に江頭さんをとられたような気になって、思わず感情的になったというのが正解ではないでしょうか。そうじゃないと降板しないでは。仕事ですから」(前出・女性誌記者)
作品以外のところで大注目を浴びることとなった舞台「結婚の条件」。この騒動も演出のひとつとすれば、鈴木砂羽の手腕は大したものなのだが。
(窪田史郎)