ゴクミの愛称で一世を風靡した女優の後藤久美子。その長女であるエレナ・アレジ・後藤が日本でモデルデビュー。28日発売のファッション誌では母娘で表紙を飾っている。ゴクミは94年ごろからフランス人F1レーサーのジャン・アレジと事実婚しており、エレナは日仏ハーフとなる。
フランス生まれのエレナはスイスなどヨーロッパ各地で生活し、日本語やフランス語など6カ国語と話すマルチリンガル。10月1日から母親のゴクミと同じオスカープロモーションに所属し、来年から日本での芸能生活を本格化させるというのだが、女性誌のライターは首をかしげる。
「ゴクミの長女とあれば話題性は大きく、注目を浴びるのは確実でしょう。ただエレナは日本で生活したことがないはずですし、生まれた時からヨーロッパで資産家の娘として育ったのですから、ヨーロッパで芸能活動できそうなもの。現在はイギリスで映画製作を学んでいるそうですが、そこを離れて日本に渡る必要性が見いだせないのです」
たしかにエレナは語学に一切困らないうえ、フランス国籍を保持しているのでヨーロッパ(EU加盟国)での就労も自由だ。それならば現地でモデルなり女優に挑戦すれば良さそうなものだが、なぜわざわざ日本に来るのか。海外事情に詳しい芸能ライターが耳打ちする。
「大きな理由の一つはエレナの身長が156センチしかないこと。最低でも172センチが必要な欧米モデルの基準では明らかに低すぎるのです。女優ならさほど身長は問われませんが、こちらは専門教育と長い下積みが必要。子役として活躍した実績でもない限り、二十歳でいきなり仕事をもらえることはありません。それが日本に来れば『ゴクミの長女』という肩書で、最初から大きな仕事をもらえます。モデルデビューがいきなりファッション誌の表紙だなんて、ヨーロッパではありえない厚遇です」
いくらジャン・アレジの娘とはいえ、ヨーロッパで特別待遇を期待するのは無理なようだ。そもそもお金には一切困らないお嬢様ゆえ、今回のモデルデビューも本人としてはバケーション感覚なのかもしれない。
(白根麻子)