10月4日から放送される綾瀬はるか主演の「奥様は、取り扱い注意」(日本テレビ系)を皮切りに、ドラマ秋の陣がスタートする。
テレビ朝日は、米倉涼子主演「ドクターX~外科医・大門未知子~」、水谷豊主演「相棒season16」、沢口靖子主演「科捜研の女 17シーズン」ら、安定した高視聴率を誇るシリーズもので勝負。
一方、戦前から難問続きなのは、フジテレビの篠原涼子主演「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」と浅野忠信主演の「刑事ゆがみ」だ。「民衆~」は、新米ママの主人公が、高額報酬を目的として市議会議員に立候補するという内容なのだが、実社会において9月28日の臨時国会で衆議院の解散が発表。10月22日に投開票となる。
「選挙中の16日に同ドラマは始まるわけですが、内容によっては放送法の不偏不党のルールに触れかねません。タイミングが悪かったですね」(社会部記者)
また、「刑事~」はキャスティングが難航しているのか、公式HPでの出演者欄が9月後半まで公開されなかった。
「このところ、フジのドラマは低迷が続いている。『セシルのもくろみ』の真木よう子の時のように、世間には低視聴率の責任をヒロインにかぶせる風潮もありますから、出演に難色を示す俳優がいてキャストが定まらなかった可能性もありますね」(芸能記者)
そして今季、熱視線を集めているのが綾野剛主演の「コウノドリ」(TBS系)。
「綾野をはじめ、松岡茉優、吉田羊、坂口健太郎、星野源、大森南朋ら旬の俳優が出演。前クールの『コード・ブルー』(フジテレビ系)に匹敵する豪華さです。産婦人科を舞台にした物語だけあって、前作は実際に早産の赤ちゃんが出演したことで賛否両論ありましたが、シーズン2のスタート前に、その後の赤ちゃんの成長が家族とともに紹介されました。撮影の安全性をアピールしたことで、視聴者も安心できたのでは。前回の平均視聴率11.5%を上回る数字が期待されています」(テレビ誌ライター)
TBSは、池井戸潤氏原作の「半沢直樹」チームが再集結した経済ドラマ「陸王」が、役所広司主演で始まる。どうやら今クールは、TBSvsテレビ朝日の熱い戦いとなりそうだ。