フィギュアスケート、羽生結弦選手の初戦となった「オータムクラシック2017」。スーパースターの出場ということで、大会の舞台裏では多くの苦労があったという。
「オータムクラシック」は2014年から開催が始まった、GPシリーズよりランクが下のチャレンジャーシリーズに位置する大会の1つだ。
「チャレンジャーシリーズは、14年から15年のシーズンに、より多くの選手とジャッジに国際レベルの試合の経験と世界ランキングのポイントを得られる機会を与えるために設立されたもの。ですからチャレンジャーシリーズでは、世界のトップ選手がしのぎを削るGPシリーズとは違い、やや小さな規模の大会が多いのです。その大会に世界の羽生選手が出場するということで、今回多数のメディアが殺到したんです」(スポーツライター)
定員60人とされたプレスのうち、何と37人が日本人。海外の記者は、スケートの専門誌やスポーツジャーナリストばかり。日本から押し寄せてきた取材陣の過熱ぶりがよくわかる。
「GPシリーズのような規模や体制ではないため、取材場所の確保なども大変だったようです。セキュリティや人通りなどを考慮しなければなりませんからね。羽生選手には多くの取材陣が殺到するため、狭い廊下に設置されたスペースはごった返していたようです」(前出・スポーツライター)
ひしめく記者たちは、前のほうに小柄な人が入り、後方から背の高い記者が腕を伸ばしてレコーダーを差し出すなど、暗黙の了解のもと融通しあって取材をしたようだ。こうして無事に取材ができたのも、規律正しい日本人記者が多かったからか?
(芝公子)