いまを時めく人気女優の吉岡里帆が、週刊誌での水着グラビアをキッカケに知名度を上げたのは広く知られる話。そして本人が嫌々ながらグラビアをやっていたこともまた、よく知られている。その吉岡がグラビア当時を振り返った対談の中で、グラビアタレントを「消耗品」扱いしたとして、批判にさらされているようだ。
吉岡は女性向けサイトの「She is」にて10月6日に公開された対談で、「私は水着姿なんて絶対出したくなかった」と断言。自分のグラビアについて「ワンコインで買える週刊誌で披露して、1週間後には廃棄処分されて」と、シニカルな見方を披露している。それらの発言についてグラビア誌のライターが眉をひそめる。
「吉岡はグラビアを観る読者に対して『写真に写っている子たちは、一世一代の賭けをしているということ。消耗品になることを前提に脱いでいる』ことを分かってほしいと主張しています。この“消耗品”という表現から、吉岡がグラビアを女優業より下に見ていることは明らか。彼女自身は女優へのステップとして嫌々ながら水着姿を披露したのかもしれませんが、世の中にはプライドを持ってグラビア業に頑張っているタレントが大勢います。そんな彼女たちへの配慮がないと断罪されても致し方ないでしょうね」
その吉岡はグラビア撮影用の水着について「本当に冗談じゃないくらい痛い」とも告白。革紐や伸びない布で作られている「人に見てもらうための水着」と表現し、翌日に跡が残るほどに皮膚に食い込むと説明している。そんな発言もまた、グラビア仕事に対する偏見に満ちているというのだ。
「撮影用にフェイクの衣装を作るのはドラマや映画でもよくあること。細く見せるためにコルセットでぎゅうぎゅうに締め上げたり、慣れないハイヒールを一日中履かされるなど、女優が苦痛を感じるのはグラビアだけの話ではありません。ほかにも屋外のロケで酷い虫刺されになり、跡が残ったなんて苦労話も珍しくない。そういう側面を一切語らず、グラビアの水着だけを悪者扱いするのは、吉岡の『グラビア嫌い』を際立たせるだけではないでしょうか」(前出・グラビア誌ライター)
もし今後の出演作に「水着グラビア」のシーンがあったらどうするのか。映画なら喜んでやるというのであれば、それこそグラビアタレントをバカにした話なのではないだろうか。
(金田麻有)