2015年に小説「火花」で、お笑い芸人初の芥川賞受賞という快挙を成し遂げたピース・又吉直樹が、今度はドラマの脚本家としてデビューすることが明らかになった。
「12月26日放送のNHKドラマ『許さないという暴力について考えろ』の脚本を担当することになりました。こちらは完全オリジナル脚本。詳しい内容は明かされていませんが、渋谷を舞台に、ほぼオールロケで撮影が行われるようです」(テレビ誌記者)
上京したての頃、渋谷のライブハウスで下積み時代を過ごしていたという又吉にとって、「渋谷」は思い入れの深い街。本人も「渋谷を実際に歩きながら、いろいろな場面を想像するのが楽しかった。ドラマが完成するまで渋谷を1人でブツブツ言いながら歩いていますが、元気なので心配しないでください!」とNHKの公式HPにメッセージを寄せている。
相方の綾部がハリウッドスターを目指しニューヨーク留学するために、今年4月よりコンビ活動を休止したピース。
「それ以来、又吉はWebムービーの企画・構成を担当したり、深夜ニュース『NEWS ZERO』(日本テレビ系)で月一キャスターを務めたりと、文化人的な活動が目立っています。バラエティ番組にもピンで出演していますが、これといった確固たる地位を築けていないのも事実。今回の脚本の仕事を足掛かりに、新たな分野を開拓しようとしているのではないでしょうか」(放送作家)
ちなみに綾部は4月に渡米したあと密かに帰国し、日本に滞在し続けていたことが明らかになっている。
「6月28日に南海キャンディーズの山里亮太が自身のラジオ番組で、大阪の居酒屋で綾部と会い、その際には『7月には再度渡米する』と聞いていたようですが、それも延期になり周りをヤキモキさせていました。そんな綾部も今月11日、又吉の見送りを受けてやっとニューヨークへ旅立つことができたようです」(スポーツ紙記者)
お互いに、新たな夢に向けて歩み始めた又吉と綾部。結果はどうなるにせよ、またいつか、ピースでキレのいい漫才を見せて欲しいものだ。
(窪田史郎)