篠原涼子主演ドラマ「民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)が10月23日放送され、初回平均視聴率は9.0%と、“月9”としてはいささか残念な数字だった。
当初は、10月16日スタートの予定だったが、第1話に選挙シーンがあるため、衆議院議員総選挙の公示期間中であることに配慮して放送開始を1週間遅らせている。おまけに初回放送日は、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)、広島対DeNAの第4戦が中継延長になり、放送開始が30分も遅れてしまった。しかもこの試合は、前日の22日に予定されていたのだが、台風接近に伴う悪天候のためこの日に延期されていたのだ。
つまり、同ドラマは衆院選、CSの雨天順延、放送時間延長という3重苦を背負わされたことになる。これには、視聴者からも「月9もってないねー。選挙で1週おくらせたら、今度は野球が延長」と、同情されたほど。
テレビ誌ライターも「出ばなを何度もくじかれましたね」と苦笑する。
「野球の視聴者と、ドラマの視聴者は違いますからね。しかも大型台風でなければ、試合が延期になることもなかった。けれども、放送時間がズレたことで、録画した人が増えたのでは。ドラマの内容は十分面白かったし、ベタな貧乏オバちゃんの篠原もいい味を出している。第2話の数字は期待できるんじゃないですか」
高校中退で40歳の主婦が、市会議員の高額報酬目当てに出馬し、当初は落選したものの接戦を演じた議員が病気で倒れて辞退したため、繰り上げで初当選。庶民のママ目線から見た議会に疑問を投げかけるというストーリー。実社会にリンクする内容に、注目大だ。