フィギュアスケートの2017GPシリーズ・カナダ大会で、優勝を果たした宇野昌磨選手。絶好調だったSPに比べてFSはジャンプに精彩を欠く出来だったものの、300点超えの得点を叩き出してみせた。
「宇野選手は前日のSPで体が動きすぎたためか、翌日のFSは疲れていて体が動かない状態だったそうです。練習であれば、こんな疲れを感じた日には途中で切り上げるのですが、試合ですから最後まで滑り切り、キツい演目だということを再確認したのだとか。それでも、失敗した部分については『試合のせいではなく、まだ仕上がっていないから』と謙虚に語るあたり、本物のアスリートの風格を感じさせます」(スポーツライター)
8月に行なわれたロンバルディア杯では、今回197.48点だったFSで214.97点を記録しており、演技が完璧であればそれ以上の得点が狙えたはずだ。
「特筆すべきは、宇野選手の昨シーズン後半からの安定感。17年プランタン杯で303.68点を獲得して以降、17年世界選手権、17年世界フィギュア国別対抗戦(団体)、今シーズンのロンバルディア杯、そして今回のGPカナダ大会と、公式戦で5回連続300点超えを果たしています。何回も300点超えをしている羽生結弦選手でさえ、5回連続はありません」(スポーツライター)
宇野選手の快進撃がこのまま続くと、羽生選手が目指す五輪2連覇の最大のライバルは宇野選手ということになりそうだ。
(芝公子)