フィギュアスケートのGPシリーズ・カナダ大会で優勝した宇野昌磨選手。公式戦で5試合連続の300点超えもあり、各国で注目を浴びているのだが、なぜか平昌五輪開催国の韓国では“スルー”に近い扱いだという。
「というのは、韓国待望の男子フィギュアスケート選手で昨年のジュニアのGPファイナルで3位に入ったチャ・ジュンファン選手が同じカナダ大会でシニアデビューしたからです。翌日の新聞では9位のチャに紙面を割き、1位の宇野選手より大きな扱いだった。日本人選手だからかというとそうでもなく、羽生結弦選手はスター扱い。これまで韓国フィギュア界は男子選手に恵まれなかったこともあるせいか、羽生選手は往時のキム・ヨナ並みの扱いだとも言われています」(スポーツライター)
一方で、宇野選手が韓国で軽く見られてしまうのには別の理由があるという指摘も。
「ジュニア最後のシーズンだった15年、ソウルで開催された四大陸選手権に出場した宇野選手は総合5位だったのですが、試合後のインタビューで『3年後はまた韓国ですが』と聞かれ『平昌って韓国なんですか?』と聞き返してしまい、伝え聞いた韓国国民の神経を逆なでしてしまったことがあったんです」(女性誌記者)
素直でまっすぐな宇野選手の性格を考えると、冗談を言ったわけではなく本当に知らなかったのだろう。韓国の平昌という地名を五輪で初めて知った日本人も多いことを思うと致しかたないのだが、韓国の人々にとっては面白くない発言だったのかもしれない。
とはいえ、快進撃が続いていることで、韓国での宇野人気が高まる気配もある。ぜひとも平昌五輪で活躍し、韓国の新聞のトップを飾るような偉業を成し遂げてほしいものだ。
(芝公子)