連続テレビ小説「わろてんか」(NHK)に対して、暴動が起きそうな勢いで不満の声が噴出している。
これまでも何度となく「つまらなすぎる」「どのキャラクターも薄くて浅い」「ヒロインに共感できない」「松坂桃李演じる藤吉がクズすぎる」「いい役者がたくさん出演しているのに誰もがムダ使い状態」などの批判がネット上に続出していたのだが、11月2日放送の第28話の直後から「もう見るのやめた」「心が折れました」「俳優陣がかわいそうすぎて見ていられない」といった“絶縁宣言”のような書き込みが急増したのだ。
この日は久しぶりに高橋一生演じる栞が登場。借金返済に困っている藤吉のために、てんが栞を頼って会いに行くのだが、いつの間にか栞がてんに好意を抱いていることになっていたのだ。
「栞がてんに抱いている気持ちは『興味深い』で止まっているはずでした。ところがこの日になって突然、栞がてんに思いを寄せているかのように描かれていたため、視聴者はその一足飛びについていけず、怒りを通り越して拒絶の気持ちが芽生えてしまったのでしょう。登場人物の肝心な心理描写を省かれてしまったら、視聴者が呆然としてしまうのは当然ではないでしょうか」(テレビ誌ライター)
視聴率さえよければ内容はどうでもいいのかと疑いたくなるような展開は、いったいいつまで続くのだろうか。