11月3・4日に開催されたフィギュアスケートグランプリシリーズ(GP)中国杯は、樋口新葉選手が2位に入るなど、これからを担う若手スケーター達の活躍が目立った試合だった。
女子では樋口選手のほかに三原舞依選手、本田真凜選手と実力の拮抗する10代の選手が出場。にもかかわらずテレビでの放映は深夜2時すぎで、「時差が1時間しかない中国での試合なのに!」「BSで放送できないの?」「2時なんて起きてられない」など、多くのスケートファンから落胆と怒りの声が寄せられていた。
「女子はロシアのアリーナ・ザギトワやエレーナ・ラジオノワ、カナダのガブリエル・デールマンなど、成長著しい選手が目白押し。男子もボーヤン・ジン(中国)やハビエル・フェルナンデス(スペイン)など羽生結弦のライバルと目される選手が出場した好カードだっただけにファンの失望は大きかったようです」(スポーツライター)
放映権を持っていたのはテレビ朝日だが、4日は日本シリーズの中継があった。
「せめて日本シリーズの中継終了後に放映してほしかったのですが、ニュース番組、バラエティと続きました。ネットではリアルタイムの配信もありましたが、年配の方や環境によっては見ることができません。これから冬のオリンピックが始まりますが、フィギュアスケートはその目玉とも言える競技。とくに女子は出場枠が2枠しかなく誰が出るかまだまだわからないだけに盛り上がったと思うのですが‥‥。せめてもう少し早い時間に放映できなかったものかと残念に思います」(前出・スポーツライター)
11月10日から始まるNHK杯はNHKとNHKBS1でライブ中継される。どの選手の演技も平等にじっくり見られる数少ないチャンスだけにファンは楽しみにしているようだ。
(笠原和美)