ディーン・フジオカが脅迫屋の役で主演するドラマ「今からあなたを脅迫します」(日本テレビ系)にて、ファン待望の格闘シーンが展開された。11月19日放送の第5話でディーンは、監視屋を演じる劇団EXILE・鈴木伸之とのバトルを展開。お互いに高いフィジカルを誇るとあって視聴者の注目を集めたが、その評価はあまり芳しくなかったようだ。スポーツライターが指摘する。
「二人のバトルは打点の高い回し蹴りや足をはらうローキックを繰り出したかと思えば、相手の攻撃を側転で避けるなど、互いのフィジカルを存分に発揮するものでした。ただ斬った斬られたの真剣勝負感は薄く、二人の華麗な動きを見せ合う演武さながら。格闘シーンというよりも、武術をテーマにした組み体操を観ているかのようでした。最後にはディーンがマンガのようなジャンピングパンチで鈴木をノックアウトし、思わず『なんだこりゃ!?』とズッコけてしまいましたね」
中国武術やボクシングにも長けているディーン、そしてドラマ「HiGH&LOW」で熱いファイトシーンを見せた鈴木と、格闘シーンを演じるにはおあつらえむきの2人だったはず。それがなぜ「俺たちこんなに動けますよ」的なヌルいシーンに終わってしまったのか。テレビ誌のライターが裏読みする。
「ディーンにしても鈴木にしてもファンのほとんどは女性。それゆえガチなファイトを見せても引かれてしまいかねないと、動きの華麗さを重視したのではないでしょうか。しかし視聴者の目は肥えてますから、生ぬるい格闘シーンでは満足しません。この二人ならガチな格闘シーンに進んで取り組む役者魂を持っているはずですから、制作陣にはもっと踏み込んだ演出を見せてほしかったですね」
シリアスさが薄いとの批判が絶えない「今からあなたを脅迫します」。見どころだったはずの格闘シーンでさえ「組み体操」に仕上げてしまうあたり、ディーン自身もガッカリしているのかもしれない。
(金田麻有)
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