11月22日、NHKは同局内で放送局長定例会見を開いた。木田幸紀放送総局長は、大晦日に放送される「第68回紅白歌合戦」について言及。
同局の桑子真帆アナウンサーとともに総合司会に抜擢されたお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの内村光良について「コント番組『LIFE!~人生に捧げるコント~』でNHKに新しい風を吹き込んでいただいているように、紅白でも新しい風を吹き込んでくれるのではないかと期待している」と語った。
一方、出演が期待されている歌手の安室奈美恵に関して、制作担当者は「結論が出るまで粘り強く交渉していきたい」と、ギブアップしていないことを明かした。
大きな期待をかけられた内村だが、同日に発売された「週刊新潮」では、まさかの選考理由が書かれていた。記事を要約すると、こうだ。安室が紅白に出演したときのことを考え、番組進行にはあらかじめ20分の空白を設けているという。しかし、出演交渉が失敗すれば、その空き時間を埋めなければいけない。内村はアドリブができるので、曲間のMCを1分ずつ増やせば20分くらいなら簡単に埋まるだろう、ということだ。
「内村が総合司会に選ばれたのは、もちろん、『LIFE!~人生に捧げるコント~』での功績もあります。しかしもう1つ大きな理由が、安室との出演交渉が失敗に終わったときの“保険”だったとすれば、内村にとっては屈辱的。ただ逆に考えれば、それだけ頼りにされている証拠です。視聴率の低下が危惧されているとはいえ、紅白はNHKの看板番組であることに違いない。桑子アナとのコンビで盛り上げることができれば、NHKに貸しをつくることにもなるでしょう」(エンタメ誌記者)
たとえ安室の出演が叶わなくとも、新しい風ならぬ、笑いの風は吹きこんでくれそうだ。
(石田英明)