かつては「理想の母親」として高い好感度を誇り“CM女王”の名をほしいままにした女優・三田佳子。しかしそのイメージは1998年、当時高校生だった次男の高橋祐也が法律違反の薬物で逮捕され失墜。7社あったCMをすべて降板し、女優活動を10カ月自粛した。だが祐也は00年に再犯、07年にも再々犯と逮捕されること3度。母親の三田のイメージも地に落ち、仕事は激減した。
それでも年の功績が評価され14年、春の叙勲で旭日小綬章を受章。今年に入ってからは「忠臣蔵の恋~四十八人目の忠臣~」(NHK)、「過保護のカホコ」(日本テレビ系)、「小さな巨人」(TBS系)、「緊急取調室」(テレビ朝日系)への出演に加え、バラエティ番組やクイズ番組などにも挑戦していた。ところが、11月21日発売の「女性自身」が、またもや息子・祐也が警察沙汰を起こしたと報じ、騒動になっている。
長年、三田を取材してきた芸能記者は「祐也にとって母親は、単なる金のなる木だった」と言う。
「10年に結婚して子供も誕生したことで、祐也もようやく落ち着いたと思っていましたが、今度は暴力沙汰。彼は37歳の大人ですが、三田に責任の一端はあると思います。子供の養育は幼いころから家政婦に任せっきり。その負い目からか、金を与えることで償っているフシがあった。祐也は中学生のころから何十万もの大金を使い、足りなくなれば母親が出演している舞台の楽屋に行って無心し、家政婦が現金を遊び場に届けることもあった。高校生の時の小遣いは月50万円。成人後も月70万円のほか、家族カードも渡していたという。そして祐也と対峙することなく、荒れた生活をする息子の暴走を止められなかった責任はある」
結果的に三田は、祐也にとって“毒母”だったのかもしれない。