ダウンタウンの松本人志が、元横綱・日馬富士の暴行を容認するかのような発言をして、話題になっている。それは、12月3日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)で飛び出した。
日馬富士が酒席で物を使って殴ったことについては“やりすぎ”としながらも「人を張り倒して投げ倒す世界じゃないですか。その世界で土俵以外のところで一切暴力はダメというのは無理があると思う。稽古と体罰ってすごくグレーなところで、それで強くなる力士もいる」と語ったのだ。
これに対しネット民からは「聞いててびっくりした。稽古としごきは確かにちょっとグレーなところもあるかもしれないけど。稽古としごきと暴力を全部一緒に考えてるんだって驚いた」「プロレスだってボクシングだって、リングから離れての暴力は犯罪行為になります。この発言は成り立たない」「暴力はアカン」など、猛反発を食らっている。
スポーツライターは「稽古と暴力は根本的に違う」と指摘する。
「角界における“かわいがり”というのは、心身鍛錬のために厳しい稽古で鍛えること。兄弟子が弟弟子のために胸を貸し、通常より激しいぶつかり稽古をして強い力士を育てるのが目的。それは、あくまでも土俵上のみで許される行為です。今回の件は、酒席ですし、そもそも日馬富士は貴ノ岩の兄弟子ではありません。単なる暴力でしかない。それを、土俵上のことと一緒にするのは、違和感がありますね」
いつもは鋭いコメントで、視聴者からの賛同を得ている松本だが、今回ばかりはいささか不穏当だったようだ。