「NHK 紅白歌合戦」の総合司会に抜擢されたウッチャンナンチャン・内村光良。この起用は、歴代の紅白歌合戦でも異例中の異例だった。
「総合司会といえばNHKの看板アナが務める事が多く、1951年から放送が始まって以来、タレントが総合司会を務めたのはタモリと黒柳徹子ぐらい。タモリは音楽番組の司会も務めていますから、バラエティ番組を中心に活躍する内村が選ばれたのは快挙。身に余る光栄でしょう」(テレビ誌ライター)
この件を受けて、ダウンタウン・松本人志が自分との“格差”を痛感したと、嘆いてみせたのも記憶に新しい。
「発表直後の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で松本は『これは僕もちょっと予想外でしたけど、(内村は)広く愛されてるから、しょうがないよね』とコメント。さらには『我々みたいな奴らはその裏でヒップをしばかれて終わりですよ。(自分と)命運がはっきり分かれてますよね』とジョーク交じりに語っていました」(前出・テレビ誌ライター)
松本は紅白の裏番組「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」(日本テレビ系)の年越しスペシャルに毎年出演。人気コーナー「絶対に笑ってはいけない」で、罰ゲームとしてヒップを叩かれるのが恒例となっている。
内村の紅白総合司会決定を妬ましそうに語る松本だが、内村を自身の結婚式に招待するなど、実は内村とは個人的に親しい。
「ダウンタウンとウッチャンナンチャンは、1988年から91年にかけて放送された伝説のコント番組『夢で逢えたら』(フジテレビ系)で共演。松本は、内村のコント力の高さ、コントに賭ける情熱に対して敬意を払っています。今年の2月に放送された『ワイドナショー』の中で、共演していた当時、内村と仲が良かったことも明かしています。またその番組で、内村の魅力について『タモリさんとちょっと近い』と話していました」(放送作家)
こうしたコメントにも2人の間に深い絆がある事を感じずにはいられない。いつか二人が、また同じ番組で共演する日は来るのだろうか。
(窪田史郎)