フィギュアスケートの羽生結弦選手が全日本選手権を欠場することが正式に発表された。実力でも人気でも、絶対的な日本の男子エースである羽生選手の欠場は、各所に大きな衝撃を与えているという。
「羽生選手の演技を見たいというファンがショックを受けているのはもちろんですが、何よりも衝撃が大きいのはメディアやスポンサー、スケート連盟の関係者ではないでしょうか。特に毎年放送しているフジテレビにとっては想定外の事態で、視聴率への影響は避けられないでしょう」(週刊誌記者)
確かに、直前で羽生選手が欠場することになったテレビ朝日放送のGPファイナル(12月7~9日)の視聴率も、女子ショート・男子フリーの放送が14.4%。羽生選手が4連覇を果たした昨年の男子フリーの視聴率17.6%を下回っている。
「昨年の全日本選手権も羽生選手はインフルエンザで欠場しており、男子放送時の視聴率は低空飛行でした。それでも、浅田真央選手出場のおかげで、全体的には痛手は少なかったんです。今年は女子も人気選手が育ってきているとはいえ、まだ浅田のようなパワーはありませんからね」(芸能ライター)
フジテレビは連日、かつてないほど「全日本選手権の見どころ解説」をニュース番組やワイドショーで取り上げて、視聴率の低下を食い止めようと躍起だ。今回は五輪出場選手の選出もあるため、話題性は決して低くはないはず。ともあれ選手たちの華麗な滑り、そして代表選考の悲喜こもごもに注目だ。
(芝公子)