関ジャニ∞は、90年代にデビューしたジャニーズグループで最多の7人。同世代は嵐や風間俊介、生田斗真や山下智久など、幅広いジャンルで活躍するスターぞろいだ。関西発では、KinKi Kidsに次いで2組目の成功グループとなった。そんな彼ら7人は全員、アルバイト経験がある。これは若くしてデビューするジャニーズの中では珍しい。
「今でこそグループのレギュラー本数が10本にもなる超売れっ子ですが、関西ジャニーズJr.から関ジャニになってもしばらくは食べられず、バイトをしていたんです。いちばんの苦労人は横山裕。母子家庭で弟が2人いたため中学卒業後は高校へ進学せず、建築現場で働いていました。15歳でJr.になり、ニッカボッカのままでテレビ局へ行って、注意されたこともあるそうです。アイドル活動が忙しくなって、親方に退職を申し出ると『芸能界でダメになったら、いつでも帰ってきなさい』と言われたそう。横山と関西Jr.を引っぱっていた村上信五は、遊園地で急流すべりのもぎりや、椅子を拭くバイトをしていました」(アイドル誌ライター)
渋谷すばるは日雇いで運送業をするために、朝から並んだこともあるという。だが背が小さすぎるという理由で断られ、「2000円もらって帰ってくれ」と追い返された経験もあったとか。その後は、ガソリンスタンドで働いていた。
錦戸亮は、知人のアパレルショップで棚卸しをしていた。日当の代わりに、服をもらうこともあったそうだ。同じくファッション好きな安田章大も、アパレルのショップ店員として働いた経験がある。丸山隆平は、運送業者として洗濯機の設置をしていた。
「メンバーイチのお坊ちゃまである大倉忠義は、お父さんが『鳥貴族』の社長。2人の息子は株の一部を譲渡されているらしいですが、お父さんは『近所のコンビニでいちばん安い時給を調べてみなさい』と、世間の厳しさを教える育て方をしたとか。そんな大倉は近所の居酒屋でレジ打ちのバイトをしています。朝刊の新聞配達をしたこともあるそうです」(前出・アイドル誌ライター)
今では大卒アイドルも珍しくないが、ハングリー精神だけではい上がった関ジャニは叩き上げ。ちょっとやそっとじゃ折れない骨太集団なのだ。
(北村ともこ)