ジャニーズの“Mr.ストイック”といえば東山紀之。そんなヒガシでさえ舌を巻くのが、嵐・松本潤だという。松本は、嵐が結成の翌年からライブの演出・構成も担うようになり、ジャニーズのライブシーンにさまざまな改革を施してきた。今では嵐のライブの代名詞となっているムービングステージも、松本のアイデアによるもの。MCをカットして、ひたすらパフォーマンスを見せていく安室奈美恵スタイルも、嵐はひと足早く採り入れていた。
「“嵐のアイデアマン”と呼ばれて久しい松潤は、会場の図面引き、総面積に応じた移動距離、音出しにも細かくこだわるそうです。ライブ前のリハーサル調整は、ほぼ徹夜。逆さ吊りになって天井を歩くMJウォークに、ジャニーズタレントで初めてトライしています。13年にアルバム『LOVE』がリリースされた際は、収録曲『FUNKY』の振り付けを事前にネットでアップ。ライブ当日は、ファンと一緒にみんなで踊るというアイデアも出しています」(イベント関係者)
照明の位置、セットの場所、階段の段数などチェックする項目が多く、スタッフとの打ち合わせ時間も他のメンバーに比べて圧倒的に長い。こうなるともう誰も文句を言えないのだという。
「松潤が通しリハーサルをチェックするポジションは、決まって客席の後方。留意点はその都度メモに書きとめており、スタッフ、メンバーにストレートに伝える。最年長の大野智さんにも遠慮がない。『下手(しもて)に歩くスピードが違う』と指示したこともあるそうです。あまりに細かいので周囲が疲れてしまわないか心配です」(前出・イベント関係者)
1月14日には、昨年11月から続いていた『ARASHI LIVE TOUR 2017-2018「untitled」』が大阪・京セラドームでファイナルを迎えた。その日は松本主演の連ドラ『99.9-刑事専門弁護士- SEASONII』(TBS系)がスタートして高視聴率をたたき出している。こだわりが半端ない松潤。今回のドームツアーでは、どんな“鬼演出家”っぷりを発揮していたのだろうか。
(北村ともこ)