このところ平均視聴率6%台と伸び悩んでいるドラマ「FINAL CUT」(フジテレビ系)。2月6日に放送された第5話でも6.7%と視聴率は低迷気味だが、テレビ誌「ザテレビジョン」による当日の「視聴熱デイリーランキング」では、12735ポイントとドラマ部門でトップに立った。
「『視聴熱』とは、SNSや独自調査によって今熱い番組・人物・言葉からテレビの流行に迫る新しい指標のこと。今回放送された第5話は、亀梨演じる主人公・慶介が、自分の母を追い詰めた首謀者、藤木直人演じる『ザ・プレミアワイド』の司会者の百々瀬塁と13分に渡って直接対決。大きな反響を呼びました」(テレビ誌記者)
ドラマでは、百々瀬が仕事のあとに立ち寄るスポーツジムに慶介が乗り込み、百々瀬に対して致命的な弱点を捉えた映像を手にして、怒りに声を震わせながら詰め寄るという緊迫したシーンが展開された。
「亀梨が涙を流しながら藤木を詰問する迫真の場面だったのですが、あまりの熱演で涙だけでなく鼻水までが……。ついそこばかりに目が行ってしまいました」(前出・テレビ誌記者)
そのシーンを再現してみよう。慶介が百々瀬に涙ながらに真実を迫る場面で、まず左の鼻から鼻水がタラリ。それに対して百々瀬が「私は事実を報じたまでだ」と切り返すと「違う!!」と激しく叫ぶ亀梨。すると左だけでなく右の鼻からも鼻水が。このなりふり構わぬ演技には、亀梨の役者としての覚悟が垣間見えた。視聴者からも〈かめちゃんの迫真の演技 伝わるわ~ 鼻水まで〉〈鼻水出とってもイケメンな亀梨和也やばいな〉など大評判だ。
「実はドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)でも涙を流しながら土下座するシーンがあったのですが、同局で放送された『ごくせん同窓会SP』で、鼻水を消すためにスタッフが20万円かけてCGで消したというエピソードが明かされています」(前出・テレビ誌記者)
今回、加工や撮り直しをせずに放送したということは、とりもなおさず亀梨や事務所サイドが外見よりも演技を重視したということの表れだろう。後半戦に向けて、亀梨はあと何回“鼻水”を流すほどの熱演を見せてくれるのか。注目せずにはおられない。
(窪田史郎)