今、流行りの“シェア”サービス。ファッション、家、人材スキル、車、場所など、種類も豊富ですよね。10~20代の人は気軽に利用しているようですが、40~50代の人にとっては“人と持ち物を気軽にシェアする”ことには、ちょっと抵抗があるようです。
ジャパンネット銀行が2018年1月に行った調査では、世代間ギャップが浮き彫りに! シェアサービスに対して「利用に抵抗がない」と答えた18~25歳のミレニアル世代は62%だった一方、親世代は21%という結果に。親世代は、ミレニアル世代の約3分の1にとどまっています。
ではなぜ、親世代はシェアサービス利用に抵抗があるのでしょうか? 同調査によると、親世代は「お金を払っても自分の資産にならないことに抵抗を感じる」が64%、「人とのコミュニケーションを面倒に感じる」が79%となっています。モノを共有することに不慣れ、人とのやりとりが面倒など、親世代らしい発想といえますね。
一方、ミレニアル世代は、効率的な経済上の仕組みである、シェアリング・エコノミーの意義をよく理解しているようです。調査の自由回答によると、「カーシェアなどは乗る機会が少ないので、維持費などを考慮すると合理的な選択だと思う」(22歳男性)、「余計なものを買わずにそのときに必要なものを使うことができるから」(25歳女性)といった、経済的で合理的な考え方を持っている人が多くいました。
しかし、親世代であっても、「ライドシェア(相乗り)などは使ったことがある」という人もいるでしょう。また、一般社団法人シェアリングエコノミー協会の資料では、60代専業主婦が人材スキルをシェアするクラウドソーシングで、掃除、子ども預かり、料理代行の仕事で月10万円ほど稼いでいる実例も紹介されています。このように、すべてのシェアサービスがダメ!というワケでもないようです。シェアが面倒に感じてしまうなら、信頼できるサービスに登録し、まずは自分ができることからシェアしていくというのも一つの方法といえそうです。