さすがはこの道20年のベテランだ。
TBSの安住紳一郎アナウンサーが2月17日放送の情報番組「新・情報7daysニュースキャスター」で見せた“咄嗟の対応”にフィギュアファンから称賛が集まっている。
この日は平昌五輪フィギュア男子で金メダルを獲得した羽生結弦がゲスト出演。番組では視聴者から羽生に「今聞きたいこと」をまとめたパネルを用意した。
その質問の中には「ケガしている間、どうやってメンタルを保ったんですか」などのほか、「お酒とか飲んで遊んだりするんですか」「お嫁さんはどうするんですか」といったプライベートを探るもの含まれていた。
そのパネルを持ち、質問をしていく立場の安住アナは「現役のアスリートに聞く質問じゃないのも入っていますので、答えなくていいのは答えなくていいと思います」と前置きして、インタビュー。「お嫁さんは…」という項目に対しては「ほかの質問もありますけれど見るだけにしてください」と聞く前にサラッと流し、あえて羽生にぶつけることをしなかった。
この気の利いた対応に対して、フィギュアファンからは「アスリートの気持ちを優先してくれるのは気持ちいい」「羽生くんの気持ちを察してくれていた感じがした」「空気が読めていて、素晴らしいな」など、絶賛するコメントが殺到した。
「『お酒を飲むか』という質問に対して、羽生は『お酒は飲めません』と一言だけ話し、あとは聞かないでくれというオーラを発していました。その流れでお嫁さんについての質問を聞いてしまうとさらに空気が悪くなってしまいそうでしたから、それを回避したのは安住アナのファインプレーでしょう。フィギュアではありませんが、過去に明石家さんまが世界有数のサッカー選手であるバルセロナのリオネル・メッシに対して、クラブW杯の優勝セレモニーで『老後はどうするんですか?』という謎の質問をして、『まだ引退してないのに、どうしてそんな質問をするんだ』とメッシの怒りを買った事例もありましたからね。もちろんお笑い芸人と同列に比較することはできませんが、今回の安住アナの対応はさすがだったと思います」(エンタメ誌ライター)
同番組ではビートたけしとともにMCを担当する安住アナ。この日もたけしは羽生とともにゲスト出演した銀メダルの宇野昌磨に対して「普通に飛んでれば優勝できたよ。羽生選手が後ろから押したとかそういうこと言いなさい」とヒヤヒヤするような発言をしていたが、絶妙なフォローができる安住アナだからこそ、たけしの相方を務められるのかもしれない。
(田村元希)