過干渉の母親役をやらせたら、この人の右に出るものはいないのではないか。
女優・深田恭子の主演ドラマ「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)で、深田の義母役に扮する高畑淳子が“はまり役”だともっぱらの評判だ。
同作品は、主人公の奈々を演じる深田と夫役の俳優・松山ケンイチが妊活に挑むヒューマンドラマ。コーポラティブハウスを舞台に、不妊に悩む奈々の家族をはじめ、様々な事情を抱えた4つの家庭で繰り広げられる人間模様を描いていく。
高畑の役どころである深田の義母・聡子は人情深く、チャキチャキした性格。子供が大好きで、奈々に赤ちゃんが産まれることを切に願っている。
「高畑が演じる聡子は人情味がありますが、少し過干渉なんですよね。2月8日に放送された第4話では、奈々が不妊治療をしていることを知らない聡子が大量の子宝グッズをプレゼントするなど、ちょっとやりすぎでした。でも、その聡子役を高畑が見事にこなし、高い評価を得ています」(テレビ誌記者)
22日放送の第6話では、前話で奈々が不妊治療をしていることを知った聡子が奈々を思いやるシーンがあった。高畑の演技に感動した視聴者は多く、「あんなに優しいお義母さんはいない」「高畑の愛情がにじみ出ている」「高畑、めっちゃ、いい人」など、演技を超えて高畑の情の深さが称賛を浴びた。
これほど真に迫る演技ができるのは高畑ならではと、芸能ジャーナリストが話す。
「16年8月に高畑の息子が女性とトラブルを起こした事件は衝撃的でした。そのときの高畑の涙ながらの謝罪会見はいまだに語り草で、あれほど体を張って成人した息子をかばう親はなかなかいません。息子の再起のために手を尽くしているとの報道もあり、将来が心配でたまらないのでしょう。こうした経緯を踏まえると、役柄の聡子以上に高畑は親バカで過保護であると考えられる。元々演技力には定評がありますから、過干渉な母親役がよりリアルに見えるというわけです」
聡子役は、やはり高畑が適任だ。
(石田英明)