ジャニーズ事務所を脱退後、独自路線で突き進む元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾。3人はネット分野や映画製作に活路を見い出しているが、旧来の芸能の文脈ではいまだに腫れ物扱いされているようだ。
「2月25日に開催された『ビートたけしのエンターテインメント賞』の授賞式に、話題賞を受賞した香取慎吾がサプライズで登場。SMAP在籍時は主催の東京スポーツとジャニーズ事務所が犬猿の関係だったため、香取の登場にはどよめきが起こったほどです。このスピーチで香取は、同時開催の『東京スポーツ映画大賞』について触れ、『きっと他の(映画)賞はもらえないと思う』と発言。この言葉はまさに、元SMAPの3人が置かれている状況を示しています。見方を変えれば、業界内にまだ居場所が少ない現状をビートたけしに訴えたのかもしれません」(芸能ライター)
授賞式では他の受賞者と一緒に記念写真に納まった香取。しかし授賞式の模様を報じたメディアのなかには、その記念写真を掲載しておきながら香取については一言も触れていない例もあった。そんな“腫れ物扱い”はいつ払しょくされるのだろうか。
「香取らは4月6日に公開予定のオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』に期待を懸けているようです。園子温や爆笑問題・太田光らが各篇の監督を務める同映画は、上映期間こそ2週間限定ですが、上映館にはユナイテッドシネマやTOHOシネマズ、イオンシネマといった大手シネコンが名を連ねています。ここでヒットを飛ばすことができれば、リバイバル上映によるロングランの可能性もありそうですね」(映画関係者)
この映画で実績を積み上げることにより、彼らの存在を無視しているメディアを振り向かせることができるのか。注目の集まるところだろう。
(浦山信一)