福岡県で放送されている情報番組の「今日感テレビ」(RKB毎日放送)にて3月20日、「新しい地図」こと元SMAPの稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾らの最新情報を報じた。元SMAPの出演映画「クソ野郎と美しき世界」の期間限定ショップが同日、東京・帝国ホテルプラザ内にオープンしたことを受け、19日深夜に行われた内覧会の様子を紹介。これに合わせて「新しい地図 主な活動経歴」との表も映し出した。
しかも同番組では、テレビ局にはびこると言われる「忖度」にズバリ切り込んだ。コメンテーターを務めるスポーツ紙のデスク氏が新しい地図について「ここまで順調なんですけど、ここからが勝負なのかな」と説明。続けて「政治の世界じゃないんですけど、ジャニーズ事務所への忖度ってものがあって、民放キー局ではなかなかメインの舞台では彼らを使ってないと。どうしても(ネット放送局の)AbemaTVとかになるので」と解説したのである。
「地方局とはいえ、出演者が『ジャニーズ事務所への忖度』という言葉を使ったことには驚きました。しかもこの『今日感テレビ』には“ジャニーズPick!UP!”というコーナーがあり、普段から舞台やライブといったジャニーズ関連情報を報じているのです。それなのに堂々とジャニーズ批評を展開し、アナウンサー自ら『芸能界でも忖度あるんですねえ』と口にしていたのですから、時代は変わってきたことを実感しましたね」(テレビ誌のライター)
そのスポーツ紙デスク氏は、新しい地図を取り巻く現状について「プロデューサーたちはみんな横を見合っているような状態なので、これから映画がヒットする、新曲のダウンロード数がすごいたくさんになるというと、『いいかなあ』っていう人が一人現れ、二人現れ」と説明。そのうえで「ポイントはNHKだと思うんです。民放ほど忖度がないので、NHKが突破口になれば一挙にブレイクする」との見立てを示していた。
実際、民放では香取の「おじゃMAP!!」(フジテレビ系)や草なぎの「『ぷっ』すま」(テレビ朝日系)が放送を終了するなか、「ブラタモリ」(NHK)では草なぎが引き続きナレーションを担当。NHKの姿勢が表れているといえよう。そうなると注目は、デスク氏も指摘していた「勝負は10月改編」に注がれることになりそうだ。
(白根麻子)