嵐の中で唯一ソロレギュラー番組を抱えていない大野智。しかし人気は依然として高く、昨夏に上映された主演映画「忍びの国」のBlu-rayが2月2日にリリースされると、「シン・ゴジラ」以来の実写邦画作品によるBDセールストップの大ヒットとなった。
大野主演作がセールストップを飾るのは、ドラマ「鍵のかかった部屋 SP」のBD、「映画 怪物くん 豪華版〈初回限定生産〉」のBD、「映画 怪物くん 3D&2D」のDVDに続き通算4作目。トップアイドルならではの輝かしい数字だ。
「大野はメンバー最古参で、年齢も上。当然、経験も豊富なんですが、実は嵐としてデビューする前にCDを出しているんです。まだジャニーズJr.だったころの『0点チャンピオン』という曲でした。これは、歴代Jr.がずっとエンディングテーマを歌っている『忍たま乱太郎』(NHK)で、95年10月から翌96年3月まで、番組のラストで流れていました」(芸能ジャーナリスト)
番組オンエア期間中の95年12月6日にCDがリリース。ユニット名は、Junichi&JJr(ジュンイチ アンド ジャニーズジュニア)だった。リーダーの「Junichi」は、元光GENJIの山本淳一。「JJr」は大野や生田斗真のほか、すでに退所したJr.たちがいた。すでにズバ抜けた人気だった滝沢秀明と今井翼は、コーラス担当で参加している。
「作詞は秋元康氏。今ならとうてい揃わない、超豪華な布陣です。当初は『忍たま乱太郎』の契約終了と同時に解体する予定でしたが、96年5月2日に2作目『こうしちゃいられない』をリリース。その後、ひっそり姿を消しました」(前出・芸能ジャーナリスト)
ちなみに、このころ生田は、「天才てれびくん」(NHK)で同じく子役だったウエンツ瑛士らとバンドを組み、「ストロベリーパフェ」というCDを出している。大野はJJrのおよそ4年後、嵐として正式に歌手デビュー。「0点チャンピオン」と「こうしちゃいられない」は廃盤で入手困難となっているため、大野マニアにとってはお宝中のお宝だ。
(北村ともこ)