4月2日にリニューアルした朝の情報番組「あさイチ」(NHK)。新しいMCに起用されたお笑いコンビ博多華丸・大吉と近江友里恵アナの3人は、番組の冒頭、緊張気味に登場。オープニングトークでは、「違和感しかないでしょ。お互いさまです」「我々も決して悪気があって出ているわけではないので」「お互いに、慣れるまで我慢して…」となぜか、自虐ネタ満載のMCぶり。前任者・井ノ原快彦&有働由美子アナと比較されることへのプレッシャーからか、表情も硬かった。
「番組がタイトルも含めまったく変わるならプレッシャーもあまり感じませんが、同じタイトルで、しかも人気の高かった番組を言わば“居抜き”で引き継いだようなものですから、プレッシャーも半端ではないでしょうね」(女性誌記者)
そもそもNHKは、ジャニーズ系アイドルの次に、なぜお笑いコンビ博多華丸・大吉の2人を番組のMCに起用したのか。
「2人は地方ロケに行くと、毎回家族にお土産を買って帰るなど、家庭内偏差値がかなり高く、愛妻家であることはお笑い芸人の間でも有名です。そのあたりが決め手となって2人に白羽の矢が立ちました。視聴者は圧倒的に女性が多いため、自分の奥さんだったらどう考えるか、2人もいろんなことを奥さんに相談しているようですよ」(前出・女性誌記者)
決め手は、それだけではない。「日経エンタテインメント!」が去年発表した「タレントパワーランキング」の〈芸人トップ30〉では、2人はコンビとして3位。個人としても大吉が2位、華丸も9位にランクイン。芸人の中でも好感度がスバ抜けて高いことがわかる。
「しかも有働に代わってMCに抜擢された近江アナは以前、福岡局に勤務していた経験もあり、3人のチームワークもよい。さらに近江は『おはよう日本』を担当していた際、ブラウスを前後ろ逆さまに着て出てしまい、朝からネットが大騒ぎになったこともあります。ドジキャラの近江は、2人にとってはイジりやすいのでは…」(放送作家)
愛妻家で好感度の高い博多華丸・大吉。“ロス”の逆風が吹き荒れる前に、観ている主婦達の心をがっちりつかんで欲しいものだ。
(窪田史朗)