今シーズンの連続ドラマの平均視聴率ベスト3は「特捜9」「警視庁捜査一課長season3」「未解決の女 警視庁文書捜査官」。またしてもテレビ朝日の独り勝ち状態だ。
同局の連ドラといえば、1999年の放送開始から19年間で17シリーズを放映した沢口靖子主演「科捜研の女」。翌00年から始まった水谷豊主演の「相棒」はseason16を数える。06年スタートの「警視庁捜査一課9係」はseason12をもって渡瀬恒彦、野際陽子ら主要キャストが亡くなったため、今期より井ノ原快彦に主演のバトンを渡し「特捜9」と題名を改めて視聴率トップを快走中。そして12年から始まった、米倉涼子主演「ドクターX~外科医・大門未知子~」の第5期は、平均視聴率20.73%という高視聴率で幕を閉じた。
この他にも、シリーズ化され成功を収めたテレビ朝日のドラマは少なくない。その甲斐あって同局では、ドラマ制作の人材には事欠かないそうだ。
「俳優を抱える芸能事務所からの売り込みはもちろんのこと、ドラマ制作会社からの企画発案などが引きも切りません。その理由として“テレ朝は俳優を育て、ドラマを成長させる”との認識があるからです。同じ役をやり続けることを嫌う役者もいますが、続けることによって成長することもあるし、その人の代表作ともなる。そして何よりも、バイプレイヤーたちにとってうれしいのは、収入が担保されること。収入が安定すれば、音楽活動や舞台をやっている人なら、そちらに打ち込むことができますからね。『相棒』に米沢守役で出演している六角精児がいい例です」(テレビ関係者)
過去5年の視聴率ランキングトップ10に、ほとんどのテレ朝ドラマがランクインしているのも、俳優やスタッフを育ててきた努力が実を結んだのだろう。