ステマ(ステルスマーケティング)疑惑で世間を騒がせた、タレント・グッチ裕三のメンチカツ店「浅草メンチ」の自由が丘店(東京・目黒区)が密かに閉店していた。
浅草メンチは東京・浅草に本店を置く、メンチカツの専門店。同店のウェブサイトによれば、柔らかくて旨味が多い“高座豚”を使用し、サクサクの食感と肉の甘みを堪能できる逸品だという。
しかし、2017年6月29日に発売された「週刊新潮」がステマ疑惑を報じた。記事によると、浅草メンチを運営するのはグッチの妻が代表の「旨いぞお」なる会社。グッチ自身も役員を務めるファミリー企業だった。だが、自分の店であることを明かさず、テレビ番組などでグッチは浅草メンチを紹介。「子供のころ、肉屋さんでメンチを売っていたからよく食べたけれど、レベルが違うな」などと、ベタ褒めしていたというのだ。
結果的に視聴者に内緒で自身のメンチカツ屋の宣伝をしていたことになるが、浅草メンチの販売会社の役員は同誌の取材に対して、ステマ疑惑を否定。もともとグッチの名前を出さない方針で経営に当たってきたという。
ステマ疑惑の真偽はともかく、食やファッションのトレンドタウンである自由が丘での閉店は寂しい。
「今年5月初旬までには閉店していました。自由が丘駅から徒歩2分という好立地ですが、現在、店舗はもぬけの殻。念のため、自由が丘店に電話しましたが、不通でした。浅草本店にも確認したところ、店舗は浅草のほか、千葉県津田沼のイオンモール津田沼店だけとか。2016年4月29日に自由が丘店はオープンしましたが、約2年で幕を閉じるとは……。自由が丘は食の激戦区ですが、あの浅草メンチもダメだったとは残念です」(グルメ誌ライター)
こうなれば、グッチにはもっと宣伝してもらわないと。
(石田英明)