関東圏からはもちろん、関西からもジャニーズJr.は誕生する。第1号となったKinKi Kidsをはじめ、関ジャニ∞、ジャニーズWESTなどは関西から生まれた。現在は、関西ジャニーズJr.だけで収容人数1万人を超える大阪城ホールを超満員にする動員力を誇る。
そんな東西の狭間にあるのが中京地区。東西ほどのインパクトは残せていないが、4月期には2人がドラマの主役を務めた。Kis-My-Ft2&舞祭組の千賀健永と、King&Prince(キンプリ)の平野紫耀だ。2人には、ダンスのスキルが認められて入所したという共通点がある。
「千賀は12歳で入所。地元・名古屋のダンスコンテストで優勝しており、ジャニーズアイドルが名古屋でライブを開催するときだけ、バックダンサーとして出演していました。あるとき、ジャニー喜多川社長から『YOU、デビューさせてあげるから東京来なよ』と言われて、上京。でも、その約束がはたされたのは8年後でした(笑)。キスマイは藤ヶ谷太輔がデビューまでに13年もかかっていますから、10年以下は短いほうなのかも知れません」(アイドル誌ライター)
千賀は深夜ドラマ「○○な人の末路」(日本テレビ系)でキスマイの3人とともに主演を務めている。
対して平野は、「花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS系)の主役に抜てき。主題歌はキンプリ待望のデビュー曲「シンデレラガール」だ。
「平野はキンプリ6人のなかでも、変わった経緯で入所しています。小学2年生からダンスを習っていて、かつては名古屋発の男性アイドルユニット『BOYS AND MEN』に属していたこともありました。籍を置いていたダンススクールは年に1、2回、東京合宿をしていたんですが、高校1年生のとき、少年隊や男闘呼組、光GENJIを教えていたコーチ経由でジャニーさんと出会い、事務所入りしています。オーディションなしのエリートです」(前出・アイドル誌ライター)
世間一般的にはまだ顔と名前が一致するレベルに達していないかもしれない2人。だが、ジャニーズタレントに必須のダンススキルには目を見張るものがある。まさに次世代を支える期待の星なのだ。
(北村ともこ)