1月の引退会見後も音楽活動を続けていた小室哲哉が、5月上旬から都内の病院で入院生活を送っていたことが明らかになった。
「突発性難聴で片方の耳がほとんど聞き取れないくらい悪化して、2週間ほど入院していたようです。引退会見の前に引き受けていた仕事も、すべてやり終えたと本人はコメントしていました」(女性誌記者)
引退会見後、ORICON NEWSが行なったアンケートによると「小室哲哉は引退すべきだと思うか?」という質問に対して「引退すべき」と答えたのは6.9%にとどまり、「引退すべきではない」という答えが42.6%に及んだ。“小室哲哉引退”を惜しむ声はいまだに多い。
「直撃した女性誌によると、『引退を考え直すつもりはないのか?』という質問に対して、小室はきっぱり『まったくない』とした上で『自分では最新鋭のことをやったつもりでも、曲への評価が“小室っぽいね”と言われるのが一番きつい』『苦痛でした』とコメント。去年から、音楽家として引退することを考えていたと胸の内を明かしています」(前出・女性誌記者)
実は引退会見を行う少し前、2018年の1月3日に放送された「ビートたけしの私が嫉妬したスゴい人」(フジテレビ系)の中で、小室は「ガチで嫉妬した2人のアーティスト」として、坂本龍一と吉田拓郎の2人を挙げている。
「小室は坂本龍一を“芸術家”と呼んで賛美。“2人の差は、何一つ縮まっていない”と告白。吉田拓郎については『英語を使わずに自由に表現する歌詞、何もかもかっこいい』と超えられなかった無力感を口にしています。さらに2015年、音楽番組『水曜歌謡祭』(フジテレビ系)に出演した際は、90年代に『嫉妬した名曲』として宇多田ヒカルの『Automatic』を挙げ『ヒカルちゃんが僕を終わらせた』と告白しています。60歳での引退は、その頃から考えていたのかもしれませんね」(音楽ライター)
「天才は天才を知る!?」。総売上1億5000枚以上といわれる小室哲哉も、みずからの限界を知り引退を決意したのだろうか。しかし、惜しむ声は当分止みそうにない。
(窪田史朗)