デスクワーカーはとくに、運動不足になりがちですよね。でも、それが長いこと続くと、なんだか体が重かったり、肩こりで体が硬くなったりして、「動きたくない…」なんてことにもなりがち。そして、そんなときは必ずといっていいほど、「なんだか脳がスッキリしない…」と思うことが多いのでは?
関西福祉科学大学教授で理学療法士の重森健太さんは、著書「走れば脳は強くなる:体を鍛えながら記憶・思考・発想力を高めるコツ」(クロスメディア・パブリッシング刊)で、走ると、体だけでなく脳にもいい影響が出ることが分かっているといっています。例えば、目の前のことに集中できるようになったり、思考がクリアになったり、急にいいアイデアが浮かんだりするそうです。
いまでは認知症予防のために有酸素運動が取り入れられていますが、中でも、脳を使いながら運動するデュアルタスク・トレーニングが注目されているようです。これは、ウォーキングと同時にしりとりや計算をするといったもので、脳を活性化することができるのだそうですよ。
走ることが、運動不足の解消と同時に脳にもいい影響を与えるというのは驚きですよね。「まだ何とか体が動かせる」というときに、ちょっとしたウォーキングやジョギングなどの運動を習慣化しておきたいものです。