5月27日、フィギュアスケートの羽生結弦選手のトークショーが幕張で開催され、羽生選手の新たな一面やフィギュアスケートのさまざまな裏側が初心者にもわかりやすく解説された。とりわけ、羽生選手のサービス精神が垣間見えるエピソードが語られたことについて、ファンはますます思いを熱くしているという。
「今回のトークショーで羽生選手は、五輪の演技についての解説や、アイスショーについて幅広く語ったようですが、ファンが注目したのは、ファンの間で『ズサー』と呼ばれている、SPの『Let‘s Go Crazy!』のなかで演じる演技についてでした」(スポーツライター)
「ズサー」とは主に羽生ファンやスケートのカメラマンの間で使われる言葉で、正式なスケート用語ではない。演技終盤で、右手をグッと後ろに反らして右膝で滑るような演技で、「ズサーッ!」という音が聞こえてきそうな雰囲気から、そう呼ばれているアクションだ。
「あの『ズサー』を羽生選手はショーでもよくやって観客をわかせてくれますが、実は試合の会場と違ってアイスショーの氷上はあまり製氷をしないため氷上がガリガリで、ケガをすることがあるそうなんです。少しくらい血が出ても披露してくれるのは、ファン思いな羽生選手だからこそでしょう」(前出・スポーツライター)
来季は万全な状態で滑ってほしいファンとしては、無理に「ズサー」をしなくても‥‥と思ってしまうのだろうが、そこが羽生選手の旺盛なサービス精神なのだろう。
(芝公子)