現在オンエア中のドラマ「ゼロ 一獲千金ゲーム」(日本テレビ系)が評判のNEWS・加藤シゲアキ。メンバーの小山慶一郎、増田貴久、手越祐也も出演するため、今後、作中で4人がそろうかもしれない。
NEWSは今年がデビュー15周年。今でこそ全国放送のテレビ番組に揃って出られるまでになったが、ここに来るまでの道のりは平坦ではなかった。
「彼らはジャニーズで一番不運に見舞われたグループと言えるかもしれません。03年に9人体制でスタートした直後に、森内貴寛(現ONE OK ROCK・Taka)が脱退。その2年後に内博貴が脱退。3年後に草野博紀(すでに退所)が不祥事を起こして活動休止し、後に脱退。残ったメンバーは連帯責任でグループ活動を休止させられました。やっと再開した4年後には、ズバ抜けた人気だった山下智久がソロ転向、錦戸亮が関ジャニ∞に専念するために脱退しました」(アイドル誌ライター)
9月にHey!Say!JUMPから岡本圭人が活動休止、大みそかには関ジャニから渋谷すばるが抜けるなど近年、グループから脱退する例が増えている。過去には、KAT-TUNから赤西仁、田中聖、田口淳之介が脱退・退所して、メンバー数がちょうど半分になったが、NEWSはジャニーズの現存グループでは唯一の“半分以下”だ。
「もう誰一人欠くことができないNEWSですが、節目であるはずの今年6月には、小山の未成年飲酒強要が発覚して、活動を自粛。宴席にいた加藤は、厳重注意を受けています。7月に『ゼロ 一獲千金ゲーム』の放送開始を控えていただけに、気が気じゃなかったでしょう。これからときにアクシデントに見舞われるのがNEWSの特徴かもしれません」(前出・アイドル誌ライター)
だが、加藤は逆境を糧にしたこともある。グループが活動休止を余儀なくされたとき、事務所スタッフから「君が人よりも持っている魅力は?」と聞かれ、初めて「小説を書いてみたい」と打ち明けた。かくして、ジャニーズ初の小説家が誕生。12年の処女作「ピンクとグレー」はいきなり大ベストセラーとなり、後輩のJUMP・中島裕翔の主演で映画化。外国でも刊行され、漫画化もされた。昨年までで6冊の単行本を刊行、現在は季刊の文芸誌「小説トリッパー」にてエッセイ「できることならスティードで」を連載している。
地獄を見たからこそ、天国を知る。あとは、イマイチ振るわない「ゼロ」の視聴率が上向きになってくれれば何よりか。
(北村ともこ)