夏になると途端に気になってくるのが、ぽっこりお腹や二段腹。座った時に顕著に出るのが恥ずかしく、座り仕事の人は常にお腹を隠さないといけないという女性も多いのではないでしょうか。そんな悩みを、少しのトレーニングで解消してみませんか。
トレーニングと聞くと、きっと腹筋運動をイメージする方も多いでしょう。でも実は、ただ闇雲に腹筋をやっても、ぽっこりお腹や二段腹が解消されるとは限らないのです。そこで、まずはその原因をみていきましょう。
プロスポーツトレーナー松井薫さんの著書「5秒腹筋 劇的腹やせトレーニング」(西東社刊)によると、お腹の筋肉には腹横筋、腹直筋、腹斜筋、腸腰筋といった筋肉がありますが、このうち、ぽっこりお腹や二段腹に影響しているのがお腹の前面をまっすぐ縦に走っている「腹直筋」と「腸腰筋」なんだとか。これは、腹部の臓器を正しい位置にキープしてくれている筋肉で、ここが衰えるとぽっこりお腹や二段腹になってしまうのだそうです。つまり、腹直筋や腸腰筋を鍛えることで、たるんだお腹を防ぐことができるというわけなんです。
トレーニング方法は、普通の腹筋、いわゆる仰向け寝で頭の後ろに両手を当てながら何度も起き上がる運動で、腹直筋は鍛えられるそうですが、それが苦手という人は少し違う方法で試してみるのもいいかもしれません。
EXILEフィジカルトレーナーの吉田輝幸さんの著書「キレのある体をつくる体幹トレーニング」(PHP研究所刊)には、腹直筋はもちろん、腸腰筋をも含む体幹を鍛える方法の一つとして「フロントブリッジ」が紹介されています。まず両肘・両膝をついてうつぶせになり、両腕の肘から先で上体を支え、足は腰幅に開いて膝とつま先を床面につきます。そして、両膝を浮かして全身を一直線にします。この時に、腹筋の腹直筋に力を入れて上体を持ち上げ、一直線の状態を30秒キープします。腰が反らないこと、肩甲骨が内側に寄らないことがポイントですよ。
普通の腹筋よりはチャレンジしやすいフロントブリッジ。ぽっこりお腹と二段腹を解消するために、ぜひ実践してみましょう。