実力派女優として名高い尾野真千子。7月20日に放送されたバラエティ番組「ぴったんこカン・カン」(TBS系)に出演した際、今からは想像できない壮絶な“下済み時代”を告白して話題を呼んでいる。
「現在、日曜ドラマ『この世界の片隅に』(TBS系)に出演中の尾野ですが、番組では『この東京の片隅…グルメ』のコーナーに出演。ブレイクする直前まで、貧しさのあまり“道端のたんぽぽを食べていた”と告白して共演者たちを驚かせていました」(番組関係者)
番組冒頭、東京・池尻大橋の住宅街で何やら物色する尾野の姿が現れる。雑草らしきものを手にした尾野が「食べれますよコレ」と手にしたのは、何とタンポポ。MCの安住紳一郎もさすがに「タンポポは食べたくないです」と返すと、尾野は「美味しんですけどね」とサラリと言ってのけた。
「尾野のデビューは15歳。中学2年生の時、地元中学で靴箱の掃除をしていたところを映画監督・河瀬直美氏の目に止まり、翌年、映画『萌の朱雀』に主演するという華々しいデビューを飾りました。ところが上京したものの、鳴かず飛ばず。長い下積み生活が続いていたようです」(女性誌デスク)
NHKの連続テレビ小説「カーネーション」で、主役に選ばれたのは30歳の時。本人も「東京に出てすぐくらいにお金がなくて、道端の葉っぱや雑草を摘み食べていた」と、当時の苦労を語っている。
「尾野は、2015年に出演した映画『神様はバリにいる』の完成披露試写会でも、その壮絶な“下積みエピソード”を披露しています。イベントでは『24、5歳まで貧乏生活していて、落ちているものが美味しく見えた』『1カ月1万弱ですかね、それぐらいで過ごしていましたね』と当時を振り返っていました」(イベント関係者)
“遅咲き”ならではのエピソードと言えるが、道端の雑草を食べていたとは、芸人顔負け。現在出演中の「この世界の片隅に」は、太平洋戦争真っ只中の広島・呉を舞台にした物語。食糧難に直面したシーンもしばしば出てくるだけに、“雑草を食べて飢えをしのいだ”尾野ならではのリアリティ溢れる演技にも注目したいところだ。
(窪田史朗)