しっかり汗をかくことができる夏だからこそ、ダイエットに励んでいる女性も多いと思います。でも、「夏バテでちょっとくらい体調が悪くても、しっかりエネルギーを消費しておかないと翌日以降に響くから…」と、無理をすることはありませんか? 今までの努力が水の泡にならないように「続ける」ことはとても重要ですが、夏バテで身体が重たいときには、少し立ち止まって“整える時間”を取ることが大切です。
夏の暑さで全身の倦怠感や疲労感を感じるときには、激しい運動や極端な食事制限はNG。なぜなら、体内の働きが停滞している状況で無理に身体を動かしても、スムーズに体脂肪を燃やすことはできないからです。また、カロリーを気にして食事量を減らした結果、栄養不足に陥ってしまうと、疲労回復や消化・吸収の働きを活性化することもできません。夏バテかな?と感じたらひとまず運動を休み、その分、栄養を摂って代謝のよい痩せる体質づくりに専念しましょう。
そんな夏バテ中の食事では、「水分」と「たんぱく質」をしっかり摂ることが肝心です。夏は、冷たくさっぱりとしたそうめんなどの麺類で食事を済ませがち。それでは栄養摂取が糖質に偏り、筋肉や肌を再生させて疲労を回復するたんぱく質が不足してしまいます。おかずに魚介類や肉、卵、大豆食品などを取り入れて、栄養バランスを整えましょう。食が進まないときは、あっさりとしていて消化がよいものを選ぶことをオススメします。
運動は、元気になってから始めましょう。「運動しないと筋肉が落ちてしまう…」と心配しなくても大丈夫。筋肉は、鍛えて傷ついた部分を休息(睡眠)しながら回復させていくことで発達するからです。それに、体調が悪いなかで運動をしても、怪我のもとになってしまいます。1日でも早くトレーニングに復帰できるよう、まずは体調管理を優先させてくださいね。
(美容・健康ライター Nao Kiyota)