KinKi Kidsの堂本剛ソロプロジェクトである「ENDRECHERI」が今年5月、再始動した。最新アルバム『HYBRID FUNK』は、剛が長年追求しているファンクサウンドを中心に、歌唱力抜群のバラードまで、メッセージ性の高い作品だ。
その新作を引っさげて現在、およそ2年ぶりとなるコンサートツアー『ENDRECHERI TSUYOSHI DOMOTO』を開催中。だが、6月18&19両日の大阪・フェスティバルホール公演は、18日午前に発生した大阪北部の地震によって、急きょ中止となっている(8月6&7両日に振替公演)。ライブキャンセルは、剛にとって1年ぶりのアクシデント再来となった。
「昨年、KinKiはデビュー20周年だったので、大きな舞台がたくさん用意されました。ところがその記念ドラマとなった『ぼくらの勇気 未満都市2017』(日本テレビ系)の撮影中、剛は重度の突発性難聴を発症。入院しました。これによって、6月28日の生放送『テレ東音楽祭』(テレビ東京系)を取りやめ、相方の堂本光一だけが出演。退院後の7月11日のNHKの生番組『うたコン』も、出演を見送り。7月15と16の両日、神奈川・横浜スタジアムで開催された結成20周年コンサート『KinKi Kids Party!~ありがとう20年~』はステージに光一、別室からの映像で剛という、異例の二次元中継という応急策がとられました」(音楽誌ライター)
退院後も、耳を酷使する音楽の現場は危険だとして歌番組を多数キャンセル。凱旋ソロコンサート「堂本剛 平安神宮 LIVE」(9月1日~3日)も中止されている。
「思えばKinKiは、ライブキャンセルが多いんです。2000年9月16日、奇しくも同じ横浜スタジアムで開催されたコンサートも、雷雨によって開始から1時間足らずで強制終了しています。今では“伝説を共有した”として、参加できたファンはちょっとした自慢のようですが」(前出・音楽誌ライター)
スターでも病魔と天災は免れられない。しかし、剛の場合は因縁めいたものすら感じるだけに、今はただENDRECHERIのツアーファイナル(8.7大阪)まで完走できることを願うばかりだ。
(北村ともこ)