A.B.C-Zといえば「NGなしジャニーズ」を掲げる3枚目集団。メンバーの中で最も知名度が高いのは塚田僚一で、アクロバット(A)、ボーイズ(B)、クラブ(C)グループ名のが由来というだけあって、ダンススキルはピカイチ。ノーカットのワンカメ一発撮りをこれまでに何度も成功させてきた。そんな彼らを高く評価しているのは、事務所の大先輩である少年隊の錦織一清だ。
「53歳の錦織は近藤真彦に次ぐ事務所年長。現在は、後輩の舞台演出はもちろん、自らも舞台に出演、演出もする舞台人間です。そんな彼がかねてから信頼しているのがA.B.C-Z。メンバーの大半がデビューまで時間がかかった苦労人。ニッキの舞台で経験を十二分に積んでいたこともあって、錦織はステージスタッフとしての彼らを高く評価しているんです」(アイドル評論家)
錦織は、20歳ほどの年齢差がある5人を「A.B.C-Zさん」と呼ぶほど信用している。泣く子も黙るほど怖いことで知られる、ジャニーズのお抱えダンスコーチ・SANCHE先生のしごきに耐え、評価された5人だからだ。
その自信と経験はジャニーズ随一。演者としてだけでなくスタッフとしても働く。ステージ構成まで把握し、「バミリ」と呼ばれる、演者の立ち位置を示すテープを貼る作業も迅速にこなす。自らの主演舞台でも、開演ギリギリまで裏方スタッフとして動いていることも少なくないという。
「かつて錦織が5人に、『舞台が暗転から明転したとき、セットがガラッと変わってることってあり得る?』と聞いたことがあるそうです。すると、自信満々で『あり得ます!』と返ってきたとか。彼らの舞台転換のスピードは大道具さん並みだそうです」(前出・アイドル評論家)
演者としてもスタッフとしても、一流のA.B.C-Z。彼らには「アイドルを辞めてもステージスタッフとして食っていける」との評価が出ているとか。
(北村ともこ)